お得大好き「まんぷく」です。
私は主に株主優待をもらうことを目的として株式を取得しています。
お得だから、という理由と、単純に株主優待が好きだから、という理由もあります。
ただ、株主優待をもらうことが目的であっても、経営が安定していない会社やあまりに指標的に高い(コスパの悪い)株には当然ながら手を出さないようにしています。
そこで今回は、私が特に注目している株式銘柄の選定基準のうちの3つの指標 (株主資本比率、PER、PBR)について簡単に解説してみます。難しいと思いがちな話ですが、少しでもイメージをつかむのによかったら参考にしてみてください。
株主資本比率
まず、「株主資本比率」からお話しします。
なんのこっちゃ?という声が聞こえてきそうですね(笑)。
法人には貸借対照表という決算書があるのですが、その右側(貸方といいます)の数字を見ることによって計算できます。
〈例〉
① 負債: 400
②純資産: 600
③総資産:1,000
この場合の株主資本比率は、②純資産(600)÷③総資産(1,000)=60% となります。
要するに、総資産から借金などの「負債」を除いた「純資産」という名の、社外に支払う必要がない金額(資産)が会社全体の資産のうちのどのくらいの割合を占めるのかを知ることができる指標です。
株主資本比率が高ければ、会社のお金が多く残るので、経営が安定するといえます。
逆に、負債が多くて株主資本比率が低いと、銀行や債権者に対して借金や利息を支払うことが発生することで、会社のお金がなくなってしまうというリスクが高くなると言えます。
単純に言えば、株主資本比率は企業の「経営の安定性」がわかる指標です。
ただ、株主資本比率は「業種」によって大きく変動するものです。
なので、同業他社と比較して株主資本比率が低すぎないかをみるようにしています。
PER(Price Earnings Ratio)
次に、「PER」についてお話しします。
これもなんのこっちゃ?ですね(笑)。
言葉を分解してみます。
・P⇒Price : 株価
・E⇒Earnings: 1株当たり利益(その企業が稼ぐ利益を株式数で割ったもの※)
・R⇒Ratio : 割合
※1株当たり利益はEPS(Earning Per Share:利益を株式数で割ったもの)といいます。
つまり、その企業が稼ぐ1株当たりの利益に対して株価が何倍になっているか(株価の割安性)を示したものになります。
〈例〉
①株価 :2000
②1株当たり利益: 200
この場合のPERは、①株価(2000)÷②1株当たり利益(200)=10倍 ということになります。
株価がこの企業が稼ぐ10年分の評価をしているということです。
PERが高いと、その企業が株式市場で高く評価されていると言えます。
ただ、PERも「業種」によって大きく変動します。
なので、同業他社と比較してPERが高すぎないかをみるようにしています。
逆にPERが低ければ、株式市場での評価が低いということになりますので、その企業が魅力的な事業を行っていれば、投資対象として考えることもあります。
ちなみに、PERは日本語では「株価収益率」といいます。
PBR(Price Book-value Ratio)
最後に、「PBR」についてお話しします。
なんのこっちゃ?連発ですね(笑)。
言葉を分解してみます。
・P⇒Price : 株価
・B⇒Book-value : 1株当たり純資産(その企業の純資産を株式数で割ったもの※)
・R⇒Ratio : 割合
※1株当たり純資産はBPS(Book-value Per Share:純資産を株式数で割ったもの)といいます。
つまり、その企業の1株当たりの純資産に対して株価が何倍になっているかを示したものになります。
〈例〉
①株価 :2000
②1株当たり純資産:1000
この場合のPBRは、①株価(2000)÷②1株当たり純資産(1000)=2倍 ということになります。
PBRが高いとその企業が株式市場で高く評価されていると言えます。
ただ、PBRも「業種」によって大きく変動します。
なので、同業他社と比較してPBRが高すぎないかをみるようにしています。
逆にPBRが低ければ、株式市場での評価が低いということになりますので、その企業が魅力的な事業を行っていれば、投資対象として考えることもあります。
1株当たり純資産はその企業が解散したときに、株主に払い戻す資産がどのくらいあるかを示しています。
PBRが1倍を切っている場合には、その会社の事業の将来性にはあまり期待がないとも言えますね。成熟した産業で大きな事業の進展が見込めない場合などが考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最初は馴染みがないと難しく感じるかもしれませんが、何度も目にして慣れてくるとそんなものか、と自分でパパッと計算して同業他社と比較したりして指標を活かせるようになると思います。
決算書を読むときに是非参考にしてみてくださいね!
それぞれの指標の意味が分かれば、株式市場がその企業をどう評価しているかすぐにわかりますよ!