2018年11月14日に発生した、ライザップショックで我々投資家は大きな衝撃と損失を被ることになりました。
今日はその内容を時系列をおってみていくことにします。
目次
序章:第1四半期時点での状況
前回の第1四半期決算でも営業利益が赤字に転落して大変なことになったと思いましたが、決算説明会において瀬戸社長から、次の説明がありました。「第1四半期は広告宣伝費等の先行費用が発生したことによって赤字になった。しかし第2四半期以降は最高益を更新し続ける。」
時を同じくして、カルビーで業績を急拡大させ株価を大幅に上げたプロ経営者である、松本氏をCOOとして迎えることに成功しました。
松本氏は当初からこのように言っていました。「ライザップグループはおもちゃ箱のような会社だ。しかし細かくみていくと、『壊れたおもちゃ』も混じっているように見えるので、ひとつずつ詳細に検証していく」
『壊れたおもちゃ』と言っているのは、業績不振の子会社のことであることは明白でした。
この時点で瀬戸社長はライザップグループの拡大戦略に無理が出てきていると気付いてきていたのでしょう。そこで、松本氏に子会社の精査と再生を託すことを考えていたのかもしれません。
ライザップショック発生日の株価
ライザップショックの発生日は11月14日でした。
発表時間は株式市場終了後です。
にもかかわらず、11月14日は▲72円の425円でした。
悪い予感がした投資家が多かったのでしょうか?
ライザップショック発生日の週の株価
ライザップショックが発生したのは水曜日の夕方。
この週の取引は木曜と金曜を残しています。
・木曜日
425円⇒345円(▲80円 ストップ安!)
・金曜日
345円⇒265円(▲80円 ストップ安!)
やはりこの週は連続ストップ安で終えました。
一体どこまで落ちていくのか、売ることすらもできず、ホルダーは眠れぬ週末を過ごすことになりました。
ライザップショック発生の翌週の株価
・月曜日
ようやく寄り付きました。
3連続ストップ安を免れたことで、少しだけ安心感が出てきました。
前日比▲10円の255円で取引を終了しました。
・火曜日
ショックのパニック売りの状況から少しずつ落ち着きを取り戻し始めます。
前日比+9円の264円で取引を終了しました。
実に久しぶりの上昇で気持ちが落ち着いたことをよく憶えています。
・水曜日
前日の取引を上昇を終えたこともあって、株価に勢いがつき始めます。
332円まで上昇する場面もありましたが、前日比+36円の300円で取引を終了しました。
心理的な節目となる300円に達したことでさらに安心感が広がります。
・木曜日
前日の勢いそのままに終日非常に力強い値動きになりました。
前日比+36円の336円で取引を終了しました。
翌週の展望
ライザップショックは高収益企業と見做されていたライザップグループが今期の利益見通しを赤字に下方修正した訳ですから、その衝撃は非常に大きなものでした。
株価はパニック売りの様相になり、実力以上に投げ売られる状況になりました。しかし、先週から状況も少しずつ好転し、落ち着きを取り戻してきています。
まんぷくの勝手な予想ですが(もちろん、投資は自己判断で!)、
11月26日の週の株価は400円台を回復して、500円台に入るのではないかと想像しています。
しばらく様子見の状況が続きそうですが、松本さんがグループの再建に向けて策を打ってくれると思います。
子会社の整理や株主優待の変更なども場合によってはあるかもしれません。しかし、ライザップグループが将来、安定的に成長していくために必要なことは株主として協力していきたいと思っています。
将来の大きな飛躍を目指して、頑張れライザップ!!